あぁー楽しかったはずの仕事がしんどい。会社に行くのが辛い…
仕事に対しては楽しいしやりがいを感じていたはずなんだけど、最近やたらと疲れる。会社に行きたくなくなってしまった…なんて感じていませんか?もしかしてそれ、燃え尽き症候群かもしれません。
燃え尽き症候群でなくても、最近やる気が全く起きない、自分は価値のない人間なのではないかと思ってしまう、どうしようもない虚無感に襲われてしまうことが多々ある。
そんな方に一読をオススメするのが見波 利幸さんの「心が折れる職場」。
この記事の目次
そもそも、燃え尽き症候群とは?
燃え尽き症候群(別名:バーンアウトシンドローム)は、これまで活動的だった人が突然やる気を失ってしまう状態を言います。
うつと同様、誰にでも発症する可能性があり、気づかずに放置しておくと仕事や日常生活に支障を来す可能性があるため、早めの改善が必要となります。
燃え尽き症候群は、働いている人だけがなるものではないんです
親や妻、夫としてなど、それぞれの立場で人は常に責任やプレッシャーを抱えて生きています。
こういった「あるべき姿」という理想の像に近づこうという頑張りが、知らず知らずのうちに自分を追い込んでしまうことがあります。
こちらの「心が折れる職場とは」は燃え尽き症候群に関しての書籍ではありませんが、メンタルヘルスについて詳しく言及しています。
職場環境だけではなく、どういった上司が部下の心を追ってしまうのかという点についても書かれているので、上司という立場の人にも参考になるのではないでしょうか。
上司のせいで心が折れていませんか?
上司のせいで心が折れてしまうという方も多いようです。
本来上司は、いち早く異変やリスクを察知して、早めの問題解決にあたるのが役割です。
当然、日頃から順調に仕事を行っているか、困ったことはないかなどを気にとめ、上司から声かけを行うことも同じように大切なはずです。
例えば挨拶について。
挨拶は部下から行うものであって、上司から声をかけるものではないと考えており、職場で顔を合わせても自分から積極的に挨拶をすることはありません。
報告連絡相談も全て部下から行うものであり、上司自らが部下に声をかけるべきではないと考えています。
こういう上司は、「任せることで人は成長できる」などと言って、仕事を任せっきりで放置したりもします。
確かに、一つ一つを事細かに指示するより、自分で考えて行動させる方が部下の成長に繋がることはあります。
ですが、この上司の場合は、成長のために任せるのではなく、自身が担うべき役割を完全に放棄しているだけだと言えます。
本来は、部下に主導で動かせつつ、部下が困っていたり問題を抱えていた場合にはフォローをするのが上司の役割のはずですよね。
放置や丸投げをする上司の元では、部下は疲弊してしまいます。
「やらされている」と思う仕事で心が折れてしまう
「こんな仕事、やる意味はあるんだろうか…。」
「自分がわざわざしなければいけない仕事なんだろうか?」
「上司の指示は、どうにも無駄ばかりだと思う。正直、やってられない」
このように自分の仕事や上司からの指示に不満や疑問を持ち、仕事そのものに対してのやる気が失われてしまったことはありませんか?
没頭して時間がすばやく過ぎ去ることを、心理学用語で「フロー」と言います。フローの状態であれば、長時間にわたって働いても、心理面ではさほど苦痛とは思いません。
また「やらされている状態」ではなく、積極的に仕事に関与していることを「ワークエンゲージメント」と言います。その対極にあるのが「燃え尽き」を指す「バーンアウト」ですが、同じ長時間労働でも、どのような心の状態で仕事に向かっているかによって、メンタル面に与える影響は大きく違ってくるのです。
自らが仕事を積極的にこなしている「フロー」の状態であれば、仕事でのストレスはそれほど感じません。
ですが、仕事や上司に対して疑問を持ち始めると、今まで楽しかったはずの仕事が苦痛と感じるようになるようです。
あなたは自ら仕事していますか?それともやらせされて仕事をしていますか?
やらされている仕事をしている時、びっくりするほど経過する時間が遅く感じてしまいます。
これにより、どっと疲れてしまうことがあります。
「頑張ったね」が心の負担を軽減させる
フォローの言葉をまったくかけずに、ただネガティブな働きかけばかりを続けていては、どれだけタフな人でも心は折れてしまいます。
失敗したり、ミスをしたりした人は、本人に「自責の念」があります。心がいっぱい、いっぱいになって、つらい状況のときに、「ああするべき」「こうすればよかったのに」と言われても、その言葉は頭に入ってきません。
ところが、「頑張ったね」と、認めてあげる言葉をかけてあげると、心の中に「相手の言葉を受け入れるスペース」ができるわけです。この順序がとても大切なのです。
(中略)
メンタル不調者が続出するのは、上司の叱責それ自体ではなく、プロセスを認めてあげる「フォローアップ」が足りないということなのです。
パワハラ問題がうるさいからと、最近は叱責することを避ける上司も多いそうです。
ですが、「何やってるんだ馬鹿野郎!」と怒鳴っても、パワハラであるかは部下がどう感じるかによるものなので、例え周囲から高圧的に見える上司であっても、その上司が最終的には部下に手を差し伸べるタイプの上司であれば、部下にとっては心理的なストレスにならない場合があります。
普段から怒鳴り散らしはするけども、「しょうがねぇなぁ、今回はやってやるから今度からはちゃんとやるんだぞ」と、最終的には救ってくれる。
こういった親分肌の上司であれば、叱責もパワハラと感じないものです。日頃の信頼関係が構築できているかどうかが鍵になるようですね。
逆に、部下のミスを叱責しないにしても、「それを解決するのはあなたの仕事です」ばりに仕事を放置する上司に対しては、部下にメンタル面でかける負担が大きいというものです。
この「頑張ったね」という一言があるかないかの一言で、俄然やる気が変わる経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
趣味がある人は強い
「趣味が少ない人」が不調になりやすいというのも1つの傾向だと思います。ゴルフや登山やテニス、音楽など幅広く趣味を持っている人には、心が折れにくい、レジリエンスの高い人が多い印象があります。
それは単に、好きなことを休日に思い切り楽しむことで、仕事を忘れストレスが発散できるという理由からだけではありません。
会社と家だけの往復で毎日過ごしている人の場合、会社で承認が得られなければ、自分を認めてもらえる場所がなくなります。その生活の中で、上司に怒られ、取引先に嫌味を言われ、同僚に業績面で水を開けられるようなことが続くと、つい「自分なんてなんの価値もない」という心境になりがちです。自分の存在そのものの否定につながりかねません。
ところが、外で趣味やさまざまな活動の場を持っていると、たとえ仕事でうまくいかななくても、趣味の場で承認を補うことができます。
仕事一筋の人、仕事だけの人は脆いとも言えます。
仕事がうまくいっていればそれでいいのですが、心の拠り所が仕事しかないため、仕事がうまくいかなかった場合、ちょっとしたきっかけで心を折れてしまうからです。
その点趣味などで仕事以外の世界がある人は強いです。
例え仕事でうまくいかないことがあっても、違う場所で承認欲求を満たすことができ、自分自身が価値のない人間なのではないかという思いに囚われてしまうことがないからです。
燃え尽き症候群にならないための対策として、仕事以外の世界を持つという手は有効ですね。
自分の気持ちを文字にしてみるのも、一つのストレス解消法として有用ですよ!
そういった意味で、趣味としてブログはオススメですね
職場を変えるのも効果的
経験談として、私は上司や仕事を変えることができないと判断し、転職をすることにしました。
環境を変えることで症状が改善すると考えたからです。
逃げの転職と思われるかもしれませんが、結果的に転職してよかったと今は思います
ただ、転職にはエネルギーを使います。
燃え尽き症候群から脱するために転職したいのに、そこに無駄なエネルギーを使ってしまってはさらに疲弊してしまいます。
まずは一度休んでみるのもあり
なんにしろ、仕事に対して疑問が出てくるのは一種のサインで、疲れが溜まっている可能性があります。
一度ゆっくり休んでみることをオススメします。
なんだか精神的に不安定、会社に行きたくないし落ち込みがち…という方は、一度心療内科や精神科に行ってみてはいかがでしょうか。
敷居が高いイメージがあるけど、通っている人は実は多いんです
自覚がない場合でもうつ病や、あと一歩でうつ病になってしまう段階に陥ってしまっている方は意外に多いそうです。
まずは第三者である専門家から、自分の状態を診断してもらう方が安心するのではないでしょうか。
心療内科や精神科は敷居が高そうだし、変な人が通っている場所なんじゃ…と先入観を持たれる場合が多いですが、行ってみるとなんてことはありません。
普通の眼科や歯医者のように、いたって普通の方が通っている病院です。
変に意識して通院をためらうのではなく、気軽に行ってみて正直な今の状態を診てもらうことをおススメします。
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